Raspberry Pi で GPIO

Raspbianによる最新のルートファイルシステムのイメージ 2012-08-16-wheezy-raspbian.img をWin32Diskimagerを使って16GBのSDカードに書き込む。GPartedを使って、ファイルシステムがSDカードの最後まで使い切るよう、パーティションを切りなおす。(参考:YouTube動画)あとは、SDカード、USBキーボード、USBマウス、Ethernetケーブルを本体に接続し、最後に電源を接続する。電源は、秋月電子のACアダプタ(5V3A)を次のような簡単な冶具を作ってMicro USBケーブルに変換した。

最初のブート時のみ次のようなRaspi-config画面が現れる。

この画面をFinishすると、再起動が始まりログインプロンプトまでたどり着く。startxでX画面になるが、X画面はPhysonプログラムの開発ツール(IDLE)とブラウザ(Midori)、コンソール端末(LXTerminal)といった程度で簡素なものだ。家庭用のテレビに接続したのでやたらでかくて首が疲れた(^^;)

後は、WindowsパソコンからTela Termを使ってsshログインすることにした。まず、GITをインストールする

  1. $ sudo apt-get install git-core

次にGITを使って WiringPi をチェックアウトする

  1. $ git clone git://git.drogon.net/wiringPi

最後に、ビルド、インストールする

  1. $ cd wiringPi
  2. $ ./build

これで、gpioコマンドが使えるようになった。

  1. $ gpio -v
  2. gpio version: 1.2
  3. Copyright (c) 2012 Gordon Henderson
  4. This is free software with ABSOLUTELY NO WARRANTY.
  5. For details type: gpio -warranty

コマンドの概要。gpio man コマンドで更に詳しい情報を得ることがきる。

  1. $ gpio -h
  2. gpio: Usage: gpio -v
  3. gpio -h
  4. gpio [-g] <read/write/pwm/mode> ...
  5. gpio [-p] <read/write/mode> ...
  6. gpio export/edge/unexport/unexportall/exports ...
  7. gpio drive <group> <value>
  8. gpio pwm-bal/pwm-ms
  9. gpio pwmr <range>
  10. gpio load spi/i2c
  11. gpio gbr <channel>
  12. gpio gbw <channel> <value>

本体のドライブ能力があまり高くなさそうなので、ダーリントンシンクドライバ(TD62083)を介してLEDを接続した。

ピン番号機能
P1-01 5V
P1-06 GND
P1-11 GPIO-17

GPIO-17を出力にして、値を1にするとGPIOの出力がHighになり、ドライバの出力はLowになってLEDが点灯する。反対に値を0にすれば消灯する。

  1. $ gpio -g mode 17 out
  2. $ gpio -g write 17 1
  3. $ gpio -g write 17 0

このポートには、他にI2C、SPI、UARTなどがあり、ある程度マイコンに近い使い方もできそうなので、これからがお楽しみだ。※追記ICチップがけっこう熱くなる。設計上はヒートシンクは必要ないとのことだが、気にする人はやはりいるようで、eBeyなどでいろんな種類の製品が販売されている。(Raspberry Pi Forum:ヒートシンクにまつわる話題、こことかここ

2012年09月01日